2016/08/06

「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」第5話まで

 日台合作の「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」は、早くも5話まで放送。残り8話しかない。
 毎回、実質24分ほどがあっという間に過ぎる。あの緊張感は、アニメでは出ない気がする。明らかにアニメ寄りのキャラであっても、実写の画面で対峙しているという点が大きいのかも知れない。
 動画サイトでだいたい扱っているので、今からでも見てほしいものだ。



※ネタバレ















 5話の見所はサシで呑む場面に尽きる。よくよく考えれば無茶苦茶な内容を自信たっぷりに語る殺無生は、一方で殤不患に関する重大な情報を聞き出している。
 とりあえず斬るが信条の殺無生が、「生前」の殤不患に出自を問うのは、もちろん彼を好敵手と認めたからだし、それまではぐらかしていた不患が答えたのも同様。その後の経過も含めて、名場面だった。

 殤不患が西幽の出身であることを知る者は、現時点で恐らく二人。鬼鳥は少なくとも感づいていようし、事前に知っていた可能性も(現時点では)否定できない。
 その上で、本日時点での最大の謎は、その鬼鳥が殤不患に求める役目ということになる。あの言い方からして、通常ならば殤不患が必ず断わるようなことだろう。ただし、いざその場面になれば、引き受けると確信していることも間違いない。

 すぐに思いつく役目、つまり「蔑天骸を倒す」は、たぶん違う。そんなことを秘密にする意味はない。
 天刑剣の使用に関する役目というのは、ありうる。少なくとも、鬼鳥が丹翡のために動いているわけではないことは確実だろう。ただし現時点では情報が少なすぎて、それ以上は推測しようがないが。
 ちなみに、蔑天骸も天刑剣の本当の価値を知っているはず。刀剣コレクターというのは、所詮は目眩ましの情報と思われる。玄鬼宗は頭と配下との力量の差がありすぎるので、配下に真意は伝わっていないだろう。

 もう一つは、誰かの殺害。丹翡の殺害は、殤不患が受けるとは思えないのでナシ。ありうるのは鬼鳥自身の殺害依頼か。
 もちろんその場合は、鬼鳥が殺されなければならないという理由が、明確に説明される必要がある。現時点では全く説明不可能だが、今後の展開次第ではゼロではあるまい。

 あとは殤不患の旅の目的が、どのように明らかになっていくかであろう。急いでいたはずの彼が、鬼鳥につき合っているのは、単なる「義理」からなのだろうか。
 まぁ、そんな妄想も楽しいので早く第6話が見たいゾ。ただし、お盆の帰省のために、リアルタイムで見れない……。

笑傲江湖の思ひ出

 「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」を見ていると、かつて我が家が武侠ブームだった頃を思い出す。まだ台湾に行く予定もなかった2006年頃だ。
 当時、CSで「笑傲江湖」を放送していた。もちろん李亜鵬版である。巷では賛否両論だったらしいけど、私は彼が演じる令狐冲がとても楽しかった。江湖の好漢のイメージは、今も彼が演じた姿だ。


 ……とはいえ、それしか見ずに一番と断定するのもどうか。原書の日本語訳も読んだ上で、当時見ることのできた他の令狐冲と比較しても、やはり李亜鵬じゃねーの、と思う。
 まぁ古いバージョンはそれ以前に、全体的に暗い。武侠ドラマそのものが暗さをまとっていたし、どうしても陰陽(正邪)の対比から衣装が黒か白になるという構造的な問題もある。
 中央電子台の笑傲江湖は、その辺をようやく脱したものだったのよね。

 令狐冲を比較するとか言いつつ、以下はほぼ令狐冲なしだが、当時見た映像の一部など。

 たぶん、今となってはレアな1984年チョウ・ユンファ版。これは小師妹と寧中則の母子である。derorenは先に苗乙乙で見てしまったので、小師妹の垢抜けなさに驚いた。

 もっとも、チョウ・ユンファ版の凄さは衣装ではないだろう。
 ここに映っているのは曲洋。言わずと知れた「笑傲江湖」演奏シーンなのだが、琴から何やら光線が発射されている。

 こちらは劉正風。
 ちなみに、この場面で流れているのは琴でも簫でもなく、チープな電子音なのだ。

 両者の音色はさまざまな光線となって、洞窟を破壊する。
 そもそもこの洞窟に、両者は空を飛んで入ってくるのだ。

 現在「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」を見ている人ならば、今さらこんな三十数年前の話をする理由も分かるだろう。
 そう、人を斬ると爆発するような布袋戯の世界も、こうした武侠ドラマの歴史を見れば必然の流れなのだ。「笑傲江湖」作者の金庸は、こうしたメチャクチャな映像化に腹を立てていたようだが、だから原作重視で、とはいかなかった模様。

 だいいち、東方不敗を女性が演じたこと自体、原作からすればあり得ない話。まして、東方不敗と令狐冲の交流など、あるわけがない。
 しかし映画でそれをやったら当たったものだから、2000年のシンガポール版、そして最近の新笑傲江湖と、令狐冲の浮気相手みたいな役割が定着している。シンガポール版は、もちろん兜をかぶっているゾ。

 1996年の呂頌賢版は過渡期という感じ。1984年版のように無茶苦茶ではないが、地味だ。
 これは思過崖に行けと命じられる場面と思われる。

 シンガポール版は、すっかり明るいノリだ。といいつつ、冲霊剣法の場面なのだが。
 このシンガポール版では、東方不敗が「トントクーニャン」と呼ばれて終始登場する他にも、いくつか原作との大きな相違点がある(エンディングが原作通りのドラマはほぼ皆無なのでさておく)。
 藍鳳凰と田伯光をくっつけたのは何なんだよ、と今でも納得できない。


 まぁそんな昔話はさておき、「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」は面白いぞ(おそらく別に記事を書くだろう)。グダグダに終わるという武侠モノのお約束さえ回避できれば、言うことなしだ。

2016/07/29

「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」放送中

 金曜夜に第4話が放送される「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」。公式な略称は「サンファン」らしい。いまいちピンとこない……というか、続編が作られた時に困るような気がするけど、まぁ私に実害があるわけでもないので深く追求はしない。
 内容は今のところ上々の出来。昨今耳にする機会がなくなった時代劇のセリフが懐かしい。「これはしたり」なんていつ以来だろう。
 来年には小学生となってしまうtomopeeに「言語道断!」と叫ばせたいものだ(その昔、週刊少年宝島に連載された「ゴンゴ」を思い出せるのは私ぐらいではあるまいか)。





※ネタバレ風味











 とりあえず回をおうごとに胡散臭さを増す鬼鳥さんだが、この饒舌は殤不患の問題を隠すものでもある。
 そもそも蔑天骸を倒すだけなら、敵の本拠地に乗り込む必要はない。敵の側からやって来てくれるのだから、自分たちに有利な地で待てば良いのだ。
 もちろん、七罪塔攻略についても、鬼鳥が語る範囲で考えるなら、これまでだって実行できたはず。要するに、殤不患というパーツを得なければ実現できない何かがある。しかし、当の殤不患が聞き役というかツッコミを担当するので、肝心な点、つまり殤不患は何をするのかは不明なままだ(蔑天骸と戦う予定だと言われればそれまでだけどね)。

 殤不患は東離の常識を知らず、そして何か急ぎの用があった。殤不患が分断された西幽の者であろうと推測するのは容易である(そうだと断言できるわけでもないが)。
 その上で、このストーリーの目的は、東西分断の解消だとも推測している。殤不患は神誨魔械を手に入れたら使うだろうし、使ってすることは「壁の撤去」なのでは。
 もっとも、仮にそんな方向の話ならば「次のシリーズをお楽しみに」で終わりそうだ。

 まぁ妄想はこれぐらいで。
 24時間以内に否定されるかも知れないし。

微風台南その後

 
 河原町丸太町の台南料理店「微風台南」。4月末に初訪問となったわけだが、既にその後3度食べに行っている。都合がつく時に、昼食先として通えるというのは魅力的だ。
 値段の方は、紅焼牛肉麺が800円+税(この店は外税なので注意)。牛肉麺は現地でも結構高いから、この値段なら頑張っているのではあるまいか。ディンタイフォンよりはずっと安い。


 写真のように、一応は雞肉飯なども頼んだけど、基本的に牛肉麺ばかり。
 牛肉麺は台南料理なのか、と言われれば首をかしげるが、食べたいのだからしょうがない。


 三回分の写真をあげてみる。同一メニューだが見た目の印象は異なる(4度のうち1度は、カメラを持っていなかったので写真がない)。


 6月頃の写真。


 最新の牛肉麺。誰が盛りつけたかという問題もあろう。

 念のために言っておくが、ここの麺はまさしく台湾のそれなので、コシがなく長さも短い。ゴロゴロと大きな牛肉は基本的にダシガラだし、もちろん八角と香菜で彩られている。「台湾ラーメン」のノリで訪問すると痛い目に遇うだろう。
 derorenは、そういうものだと思って食べている。刀削麺タイプの牛肉麺だったら、コシの問題はだいぶ解決できるわけだが、この麺こそが台湾風味だ。
 どうせなら、この麺をパスタのように扱う夜市の「ステーキ」にも挑戦してほしいなぁ。あの得体の知れない肉も、たまに食べたくなる。

 宣伝になってるのか怪しいけど、営業が続くよう応援したい。
 食後に目の前からバスに乗れる(京都駅方面)立地も良いので是非。

2016/07/10

「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」始まったぞ

 遂に霹靂が日本上陸(上陸して撤退した過去は忘れておく)、ということでBS11で第一話を見たゾ。
 日台合作ということで、景色も人形もかなり日本風味だが、あの吐血は健在だ。それと、HD映像の霹靂は見たことがなかったから、その意味でなかなか新鮮だ。

 霹靂は、台湾に旅行してテレビを見ればたぶん覚えるはず。ケーブルの専門チャンネルで延々とああいう布袋戯をやっている。
 ちなみに、全登場人物の声を一人があてている。その場ではどうにか判別できるのかも知れないが、途切れ途切れに数年おきに一時間見るような私にとっては、いつも同じことをやってるようにしか思えない。
 そもそもストーリー自体、次々と新キャラが現れては、誰かが吐血して去るという繰り返しなわけで……。

 今回の合作は、基本的には日本のアニメの流儀で作ってあるようだから、話はちゃんと完結するだろう。声も有名どころがあてていて、その意味でも違和感はないはず(第一話では一箇所だけ本家の声が聞けたが、本当はあの人が女の声もすべて担当するのだ)。
 霹靂をどこかが真似して、布袋戯が日本で流行するという状況は、たぶん技術的な問題で難しい。武侠モノをBSあたりで放送できる程度には盛り上がってほしいなぁ。
 武侠ドラマは実写でも血しぶきが飛ぶけど、昨日やってた「柳生一族の陰謀」が放送できるなら、きっと大丈夫だろう。

※Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀公式サイト
http://www.thunderboltfantasy.com/

2016/05/11

久々の博客來

 当ブログの一番人気記事で、未だに定期的に問い合わせが来るのが、博客來網路書店の通販情報である。
 正直、その当時の投稿目的――リアルな知り合いの購入便宜――という意味では、あまり役に立った形跡がなかったりする。もちろん、公開記事にした以上は、不特定多数向けに書いているけどね。
 我がブログが、台湾書籍の日本流通に多少なりとも貢献できたことは確かな模様である(鼻高々)。

 とはいえ、何せ記事が古いのが気になっていた。
 以前とはいろいろ画面も変わっている。その一方で、一時のようにderorenは本を買わなくなった。……というか、既に数十冊は買っているのだから、ペースが落ちるのは当たり前である。円安問題もあるけど。
 最後に購入ボタンを押したのは、一昨年ぐらいだった気がする。

 で、久々に5冊ほど買うことにした。
 まだ届いていない段階なので、まだ紹介はできないが、遠足文化の本がセールス期間だったので、集中的に購入したのである。
 購入画面は、すべてキャプチャーしてある。時間とやる気があれば、通販記事のリニューアルといきたいところだ。

 まぁ、リニューアルするならば会員登録もキャプチャーし直さなければなるまい。面倒なので、当面は質問への回答用に保存しておく予定。

2016/04/30

微風台南を訪問してみた

 すっかり更新が止まって、そのうちにbloggerの仕様もいろいろ変わって、ますます更新が遠ざかる日々。
 そんな日々ではあったが、数ヶ月後のとある仕事で台湾に触れる可能性が高くなった。そこで自分のブログを読み返してみると、「なんだこのブログ、面白いじゃねーか」と、非常に生産性の乏しい感想を抱いたわけである。

 そして、面白くなって読みふけってしまったから、台南熱も再燃。とりあえず飯を食おう、と調べてみたら、京都に「微風台南」という台南料理の店があるそうな(その代わり、大阪の宝島は閉店してたのね)。
 思い立ったが吉日、ということで仕事帰りに寄ってみた。もちろんhashiとtomopeeと三人である。場所は河原町丸太町をあがった東側だ。


 魯肉飯とあったが、肉燥飯。ただし、台南ではこの高菜みたいなヤツが乗らないから、魯肉飯なのかも。
 この高菜みたいなヤツは、その昔、東京歌舞伎町にあった台湾料理屋でよく食べた。その店では食べ放題だったので、排骨飯や牛肉麺と一緒に食べたものだ。derorenの台湾メシのルーツみたいな味なので、それはそれで懐かしい。
 味はばっちり台湾。tomopeeもこれは喜んで食べた。ただし高菜みたいなヤツは、子どもにはまだ早い。

 蛋餅は思ったより厚みがあり、これはこれでうまい。hashiは、もう少しカリッとした方が好みだった模様。
 まぁこれは作ろうと思えば家で作れるので、またチャレンジしようかなぁ。


 なんと棺材板。某台南の本家同様に、揚げた食パンに安っぽいシチューだが、食パンの厚みとこぼれるシチューは、本家より豪華だぜ。tomopeeもお気に入り。

 そんなわけで、とても台南な店で、derorenとhashiは大いに満足した。しかし、5歳となったtomopeeには、苦手な料理だらけだった模様。何せ、知らないものを食べたがらない年頃なので、蛋餅すら食べない。珍珠奶茶の珍珠を気味悪がって食べないのには閉口した。
 tomopeeを連れて台南を食べ歩くのは、今は至難のわざなのかもなぁ、という現実を知った気分である。

 久々の更新で、いろいろ記事が雑である。
 たぶん、この店には遠からず再訪するので、その際にもうちょっとマシな記事を書きたい。