2014/08/07

「台北 國立故宮博物院 -神品至宝-」を見物



 現在、東京で故宮展を開催中だ。これまで、国交の関係で開催できなかった(台湾からの出品が北京に「返却」される可能性があった)展示がようやく実現したわけだ。「国立」を落として開催直前までもめたわけだが、一応内部はすべて「国立」が復活していた。
 derorenが訪問したのは、既に白菜展示終了後。近くにいた人の立ち話によれば、白菜展示中の混雑はすごかったらしいが、終了後の平日午前中の館内は空いていた。特別展示がこんな人数で大丈夫なのかと思うレベル。

 まぁしかし、derorenの本音も「わざわざこのために東京に行く必要はないな」だった。
 展示の中心は、北宋末以降の書画及び陶磁器。しかし、derorenは書にあまり関心がなく、山水画についても同様。磁器はいいけど、明清の磁器は日本国内にもけっこう所蔵されているから、思ったほど有り難みを感じない。
 そうなると、残るは玉しかない。玉の細工品は(白菜なしでも)見応えがある。機会があれば見に行ったらいいのでは(derorenは東京で午後に所用があった)。

 derorenの興味は古い方にあるので、殷周あたりの物が少なかったのが残念。文字の彫られたものがもっと多ければ、いろいろ宣伝できるのになぁ、と思うが、どうも故宮側が誇示したいのはそういう古さではないようだ。
 というか、知り合いに図録を見せても反応が悪くて、どうにもテンションが下がってしまった。おかげで、この記事もなんだかネガティブ。そもそも、上野駅からの往復だけで頭痛がするほど暑かったから、余計ネガティブになる。皆さんも熱中症対策をして見物してくだされ。