台南旅行者向け情報

※思いついた時に更新されています

●台南の街歩きに便利なもの
・ガイドブック……当たり前だ。オススメの本は下の項目を参照。
・帽子や日焼け止め……これがないと倒れます。
・ビニール袋……台湾では基本的に買い物袋は有料。
・飲み物……市街であれば、スタンドや水果店がそこら中にあるので、無理に持ち歩く必要はない。オススメは冬瓜茶と緑豆湯。青草茶や苦茶は話の種になるので一度は飲んでみるべし。

●ガイドブック・参考書
 日本語の出版物だけでは不十分。ネット書店で現地書籍を買うか、インターネッツを活用すること。もちろん当ブログも活用してほしいが、市内の東側(成功大学方面)の情報は開元寺以外欠けているのでご容赦あれ。

○主なガイドブック
・『台南―台湾史のルーツを訪ねる』(日経BP企画 旅名人ブックス 2008)  ★★
 まともな地図がないのでガイドブックとしては使えないが、台南を題材とした読み物。
 日本語で読める点は評価出来る。しかしライターの知識は浅い。内容は、日本人が「こうであってほしい」と思う台南像にとどまる。台南を本当に知りたいなら、この本を鵜呑みにしてはいけない。

・『新個人旅行 台湾』(昭文社 年1回刊) ★★
 台南に興味をもった個人旅行初心者が、日本語のガイドブックがあったら心強いなぁと思うなら、これを薦める。台南往復と宿泊の手助けにはなる。入國登記表の書き方が載ってるだけでも安心できるだろう。
 もちろん街歩きには、情報不足で使えない。他のガイドと組み合わせよう。

・林小龍『大人の台湾極楽ガイド』(実業之日本社 2007) ★★
 買春目的のオッサン向けガイドという側面もあるが、情報は意外にまとも(分量は少ない)。るるぶとかマップルとか地球の迷い方(あ、違った)を買うぐらいなら、この本を薦める。情報更新の頻度も低いし、読み物の域を出ないけどね。
 一時は品切れだったが、重版された模様。

・渡辺満里奈『満里奈の旅ぶくれ―たわわ台湾―』 (新潮文庫 2003) ★★
 台南はオサレな街だというイメージを与える一冊。
 情報が古いし食い物だけだし、本当は誰が書いたかも分からない。ただ台南で紹介されている店は現存するので(というか当ブログにも掲載)、古本なら買っても損はない。

・『台南 5區域5條主題路線嬉遊記』(上旗文化 2007) ★★★★★
 持ち歩ける現地発行の台南ガイド。非常に便利なので是非とも手に入れたい。我々の旅行は、まずこれを持ち歩く。2010.12に最新版刊行(リンク先は博客來)derorenも入手した

・王浩一『慢食府城:台南小吃的古早味全記録』(心靈工坊2007.6.26) ★★★★★
 台南グルメを系統別に紹介したもの。台南初心者にとってはカタログとしても利用できるし、それぞれの小吃の由来は読んで面白い。
 附属の地図には掲載店だけでなく、有名店や名所等も載っているので非常に便利。台南を巡るなら買っておくべき一冊だ。博客來のリンクはこちら

・『台南歴史深度旅遊』(上・下)(遠流台湾館2003) ★★★★
 台南の歴史や信仰を学びたい人は必須のガイド。ちゃんと地図がついているので、持ち歩くことも可能だが、二冊で重いのが欠点。なお最近は品切状態が多い模様(特に下巻)。

・Darkbringer『24hrs 吃在台南』(晴天出版社2011.1) ★★★
 眠らない街、台南の多種多様な食べ物を紹介するガイド。著者は知識豊富で、それぞれの小吃の作り方だけでなく、台南の文化を知ることができる。おすすめ。derorenの簡単なレビューはこちら

・鄭道聰『小西門:台南前世今生』(大億吉祥2009.9) ★★
 ガイドブックではなく、小西門の喪失という一事件を中心に、一少年の回想という形で台南を語る読み物。日本時代から国民党政権に移行する時期には、台南の巷にもさまざまな波紋があったことを知ることができる。ちょっと昔の台南のエピソードの数々は、街歩きに深みを与えてくれる。おすすめ。derorenの簡単なレビューはこちら


○主な情報サイト
旅々台北 ★★
 情報の信頼性で、台北ナビとは雲泥の差がある。ただし台北中心なので、情報はそれほど多くない。まぁ台南の観光地に関して、ウチより詳しい日本語のサイトは存在しないけどね。

台南・ダイアリー ★★★
 我々が台南を目指すきっかけともなったブログ。きちんと掘り下げた記事が並んでいるので、是非目を通してほしい。牛肉麺話は……あんまり興味ないけど。

台南市政府文化局・文化資産 ★★★
 新台南市の観光案内は、ここと南市好玩玩にまとめられた。かつては日本語サイトも存在したのだが、現状は中文のみ。将来的に復活することを期待したい。
 なお、上のリンクはcookieをonにしないと閲覧不能。台湾のサイトの悪い所だ。

大台南旅遊網 ★
 台湾国内の大手旅行情報サイト。食べ物関係で使える。日本語ページもあるが情報量が少ない。

※食べ物関係は現地の人のブログを利用すべし。
無名美食王(台南) ★★
 台湾の老舗ブログ「無名小站(wretch)」の、食事関係記事一覧。最近の一覧を見ると、この人ばっかりだけど、他にも有名ブロガーがいるので、適当に探しておくれ。

攝影‧旅行‧拈花惹草→Morris ★★★
  台南などの観光スポットをいろいろ紹介しているブログ。日本に旅行した記録もあるけどね。
 台南美食地図という記事は必見。


倫敦男孩 ★★★
 台南関係の記事を載せ続けているブログ。リンクは食べもの関係のカテゴリーに張っている。とにかくものすごい数の店が紹介されているので、知っていると便利。
 なお、この人は無名小站(wretch)からブログを移転している。他にも台南小吃関係のブログがいくつか移っているようだ。

不來恩&倫 ★
 ブログ名は日本語「おいしいね」から。台南小吃が中心だが、最近は旅先のグルメが多い。残念ながら更新停止中。最近facebookで復活した模様。
 余談になるが、台湾では恋人(夫婦)の名前を連ねたブログがけっこう多い。当ブログでderoren&hashiと書いたりするのは、その辺の影響だ。

狂戀府城 ★★★
 台南の歴史に詳しいFOX氏のブログ。4度目の台南旅行でリアルにお世話になった。グルメの記事はないけど、台南について深く知りたい人は是非。日本時代の話も多い。


 台湾の書店からネット通販で購入する方法
 旅名人ブックス「台南」正誤表(非公式)


●夜市紹介
 台南市の夜市は、広大な空き地に屋台が並ぶ形で、いずれも週に2~3回開催。だいたい18:00ぐらいに始まる。開催日の重ならない夜市では、同じ屋台が出店していることも多い。街の中心にはないので、どの夜市も基本はタクシー移動となる。
 なお日本語ガイドに載っている小北観光夜市(常設)は既に廃れており、夜市と呼べる状況ではない(食事は出来るが)。また情人夜市の開催は終了した。観光客向けの夜市は下の四箇所である。

・花園夜市(「食尚玩家」人気投票では、全台湾で一位に輝く) 木曜・土曜・日曜
・大東夜市 (花園夜市と同じ屋台が多い)月曜・火曜・金曜
・武聖夜市 (歴史のある夜市。食べ物以外の店が多い) 水曜・土曜
・小北成功夜市 (武聖夜市と同じ屋台が多い) 火曜・金曜

 花園夜市その1 花園夜市その2 花園夜市その3 花園夜市その4
 花園夜市その5 花園夜市その6 花園夜市その7 花園夜市その8
 小北成功夜市(一)  小北成功夜市(二) 


●台南の名物小吃(随時追加)
サバヒー(虱目魚 shīmùyú):台南で盛んに養殖される魚。サバヒーは台湾語。鹹粥で食べる他に、焼き魚などもある。内臓料理も美味。
鹹粥 xiánzhōu:米粒の残るタイプの粥で、サバヒーや土魠魚が入っている。
牛肉湯 niúròutāng:生肉にスープを注いで、ミディアムレアなものを食べる。台南周辺でしか食べられない。日の出前に開店し、朝には閉まってしまう有名店もある。
蝦捲 xiājuǎn:エビを豚の網脂などでくるんで揚げたもの。安平の店が有名だが、他にも隠れた有名店は多い。
蚵捲・蚵仔煎:蚵捲は蝦捲のカキ版。小ぶりのカキを使ったもので、安平の店が有名。同じくカキ料理の蚵仔煎(普通は台湾語でオーアーチェン)は台南名物というわけではないが、人気の小吃。
棺材板 guāncáibǎn:揚げた食パンをくり抜き、中にクリームシチューを入れたもの。その始まりは、台南駅にあったホテルの食堂という説がある。余ったシチューとパンを、従業員が一緒にして食べたのだとか。
炒鱔魚意麺:鱔魚とはタウナギ。あんかけ揚げ麺に、さっと炒めたタウナギを絡めて食べる。
碗粿:溶いた米粉を、味付けして具を入れた上で蒸したもの。もっちりしてうまい。
土魠魚焿 tǔtuōyúgēng:土魠魚(サワラの類)に衣を付けてカリッと揚げたものを、とろみスープで食べる。
肉圓:普通は台湾語でバーワン。味付けしたひき肉などを地瓜粉(サツマイモの澱粉)で包み、蒸したもの(北方では揚げるが、台南は蒸す)。エビ入りの蝦仁肉圓もある。
滷味:鶏肉や鴨肉などを煮込んで燻製にしたもの。
肉燥飯:皮付き豚肉を煮込んでさいの目状になったものが載る飯。北部の魯肉飯に対して、南部はこの飯が一般的。
米糕:肉燥飯に似ているが、米を蒸したもの。
担仔麺:台南の代名詞。度小月は創始者の血縁の店が三つあり、いずれも有名。
蝦仁飯:エビ飯。日本時代の味の名残り。
:台南の粽は、茹でて作るのであっさり味。具だくさんで巨大な八寶肉粽などは有名。
春捲:日本でいう春巻きではなく、主食になるクレープみたいなもの。潤餅。

●小吃店巡りの注意点
・メモ帳は忘れずに……筆談の場合は出来るだけ大きな字で書くこと。注文数も忘れずに。
・一人一皿は頼むこと……テーブル席の場合は当然のマナー。ただし巨大マンゴーかき氷など例外もある。
・外帯(ワイタイ)も活用……汁物でも何でも基本はテイクアウト可。
・飲み物を準備……小吃店に「お冷や」はないので注意。酒も置いていない(長居する場所じゃない)。ガンガン酒を飲みたければ、外帯したものをホテルで食べるが吉。雰囲気が台無しなので薦めないけどね。


●首相大飯店(台南市北区)紹介
 首相大飯店案内(非公式日本語版)
 その1 その2 その3 朝食


●関空から台南まで(キャセイパシフィック航空利用モデル)
 朝10:00ぐらいに関空に到着できる人向け(2011.12)。
 日航は復路が早いのでオススメしない。キャセイなら帰国日の正午まで台南を歩けるぞ。

・関空11:00→桃園国際空港第1ターミナル13:15 キャセイパシフィック航空CX565
 予約はキャセイのホームページから(会員登録不要)。早めに予約すれば最低価格は45000円の時もある(空港使用料や燃油サーチャージでプラス6000円ぐらい)。
 名前の綴りがパスポートと一文字でも違うと搭乗できない(どこの会社でもそうだが)。連絡用携帯アドレスは登録しよう。二日前の11:20からウェブ上でチェックインと座席指定が出来る。
 第1ターミナルはオンボロで狭い。飛行機から降りたら入国ゲートに急ぐように。ここの審査を早く済ませると、時間に余裕が生まれる。両替はゲートを抜けてから。

・桃園国際空港第1ターミナル→台湾高速鉄路桃園駅
 バスもしくはタクシー。バスでも乗れば20分程度なので、安く済ませたい人は選択。
 空港乗り入れタクシーはメーターの1.5倍で、400元ちょっとかかるが早い。台南は遠いので、少しでも滞在時間を増やしたければ利用すべし。なおタクシー乗り場は正面中央出口を出て、車道を渡った先にある。出口自動扉周辺にたむろってる運転手は無視すること。

・台湾高速鉄路桃園駅→台南駅
 高鐵に乗車する。切符は駅についてから買えば良い(空港のコンビニでも購入可能)。クレジットカードの暗証番号を覚えている人は、自動券売機で買った方が楽。指定1190元、自由1150元(2011.10)。
 空港から13:45ぐらいにタクシーに乗れれば、701(桃園14:21台南15:43)に乗車可。
 余裕を見て乗りたい場合は705(桃園14:57台南16:19)。高鐵は時刻変更が多いので、出かける前に確認すること。春節の時期は……、そもそも旅行を避けるべき。
※高鐵web上で早めに購入すると3割引になるサービスがある(2011.10現在)。ただし時間通りに乗れる保証はないので、おすすめはしない。

・高鐵台南駅→台南市内のホテル
 2011年元旦に台鐵連絡線が開業した。乗車して21分ほどで台湾鉄道台南駅(25元)。そこからホテルへ向かう。台南大飯店、シャングリラ、朝代大飯店、首相大飯店、天下大飯店ぐらいなら歩けるだろう。
 タクシーは400元ぐらい。ホテルに直接行けるのと、早いのがウリ。ランディスのように台鐵の駅から遠いホテルは、連絡線開業後もタクシー利用が良い。

・初日の行き先
 タクシー利用なら17:00までにチェックインが済むはず。
 17:00は日本時間の18:00なので、すぐに食事でも問題なし。もちろん買い物をしたり近所をぶらつくのも可能。お茶を飲んだり、豆花やかき氷を食べる手もある。
 夜市は通常18:00スタート。食事目的でなければ、20:00ぐらいにタクシーで乗りつければ良い。一時間ぐらいで切り上げて、あとはホテルに戻って寝るべし。


●その他の情報
 台湾高速鉄路(高鐵)台南駅は、台南市街から遠く離れている。2011年1月2日に台鐵の連絡線が開業(車輌が揃ってないらしいが、ともかく開業した)。
 高鐵チケットはウェブ上で購入可能になった(4週間前から)。パスポート番号を入力(名前入力は不要)、クレジットカード決済すれば日本からも買える。3週間前までに買うと3割引の列車もあるので、乗車時間がきっちり決まっているならば、チェックする価値がある。
 なお台南から乗車の場合は、自由席がガラガラなので(台北までには満席になる)、春節以外は駅で乗車前に買っても問題ないはず(指定席3割引なら、そちらの方が安い)。いずれにせよ、日本国内で代理店を通して購入するのはナンセンス。

 現地での携帯は、ほとんど使わない前提ならば、普段使っている携帯の海外利用サービスで十分。
 なお、ここでいう「ほとんど使わない」は、数度の通話のみ、メールやwebは一切なしという状況である。調べれば分かるが、海外利用サービスは便宜的なもので、日本と同じように使えば簡単に1万円越えだ。ガンガン使うのなら空港で現地のサービスに申し込むこと。
 wifiレンタルも始まっている。スマホを使いまくる人には便利。
※以前利用したレンタル携帯は、窓口も減って使いづらいのでおすすめしないことにする。

 コンセントは110V(形状も同じ)。「変圧器が必要」と書かれているガイドもあるが、まずはアダプターの表示を確認しよう。
 PCや携帯充電器などは100-240V対応が大半なので、その場合は台湾はもちろん、韓国や大陸(220V)でも変圧器は不要。旅行者レベルの持ち物で、変圧器を使うことはあまりないのでは、と思う。


 台湾高速鉄道(高鐵・台湾新幹線)一般情報
 台湾高速鉄道(高鐵・台湾新幹線)700T型
 台湾高速鉄道(高鐵・台湾新幹線)台南駅